「火」のある暮らし

家づくりに重要な三つ目は、「火」です。

戦前の家には、火は欠かせない存在でした。戦後の燃料革命以降、主役の薪や炭から、石油や天然ガスに変わりました。近年では、原子力発電に依存した、オール電化の住宅が主流になっています。近年、頻発する自然災害では、ブラックアウトになるなど、電気に依存することの怖さがよくわかってきました。

小川建築の家づくりは、薪ストーブを必須にしています。思わぬ災害で、ライフラインがストップしても、薪ストーブがあれば、明かりを確保し、煮炊きや料理ができ、お部屋を暖める事が出来ます。

また、エアコンなどの、空気を温めるだけの暖房とは違い、薪ストーブの輻射熱は、体を芯から温めます。体を温めることで、代謝がよくなり、血流も良くなります。例えば、薪ストーブの炎の前で患部を温める事で関節痛などが改善しますし、体を温めることで体温をあげ、免疫力が上がることにより、病気になりにくくもなります。

薪ストーブの最大の特徴が、炎が見える事です。炎の揺らめきが生み出す、1/fの揺らぎは、見る人の心をリラックスさせ、ヒーリング効果があると知られています。現代のストレス社会、一日の疲れやストレスを、炎を眺めることで癒してくれます。

また、薪ストーブの熱の副産物として、ピザやお肉・魚も火室で焼いて楽しめることもできるので、食生活が豊かになり、日々の暮らしが楽しくなります。

薪ストーブは、薪の確保や、火をつける手間などを考えれば、非効率で面倒くさいものですが、一度薪ストーブのある暮らしを体験すると、もうやみつきになり、薪ストーブのない暮らしは考えられなくなるほどに、奥深く、楽しいものです。

家づくりに「木」「土」「火」を取り入れるだけで、住まい手が健康になれるだけではなく、今まで、健康に対して目が行かなかった方でも、健康について考え、健康になる術を身につけることで、「本当の幸せな豊かな暮らし」ができるのではないのでしょうか。